赤マムシ(あかまむし)
画像で確認 まむしの体色変異

赤まむし(赤マムシ)は、マムシの個体が体色変異を起こしたものです。赤まむしといわれるだけあって、ずいぶん赤っぽく見えます。画像で確認を!

マムシの毒牙。マムシなどのクサリヘビ科の毒蛇は強力な出血毒を持っています。咬まれたら大変です。ニホンマムシ(蝮 まむし)
マムシの毒牙(画像提供:(財)日本蛇族学術研究所)

マムシはクサリヘビ科の毒ヘビです。南西諸島を除く日本の各地に分布し、水辺や草むら、土手、山地、森林などあらゆる場所に生息しています。全長45-80cmほどの小型のヘビですが、毒性が強く、毎年3000人ほどが咬傷被害にあって、そのうち10名ほどが尊い命を落としています。死亡率は0.3%~0.4%ほどです。

ところで、マムシって、どんな体色(体の色)をしているか分かりますか? 茶褐色だけだと思ったら大間違いです。赤あり、黒あり多様です。俗に赤まむし・黒まむしとも呼ばれます。

マムシに限らず、蛇の仲間は体色変異が激しいことでも有名です。白いマムシだっているかもしれません。

どんな色のマムシに出会ってもあわてないように、しっかりその特徴をつかんでおきましょう。

生息環境で異なるマムシの体色

赤まむし、黒まむし~マムシの七変化

マムシの体色は一般的には茶褐色ですが、中にはもっと赤味がかった固体や、逆に黒味がかった固体がいます。特徴的な「銭形模様」が確認できない個体もいます。

だから、マムシかもしれないヘビに遭遇した場合は、色や模様にはあまりとらわれずに、『ずんぐりした、太短くて尾が急にくびれて細くなっている』特徴などから総合的に判断します。何よりも「疑わしきは近づかない」のが一番です。

通常見かけるマムシ

マムシ/通常見かける体色のマムシ
(画像提供:(財)日本蛇族学術研究所)

体色は赤褐色~茶褐色で、銭形模様もはっきりしています。

ところで、マムシは漢字で『ムシヘンにハラ=蝮』と書きますが、「寸胴で腹が大きい」マムシの特徴を表しています。


赤味がかったマムシ

赤まむし(赤マムシ)とも呼ばれる。体色は随分赤っぽい。
(画像提供:飯田市環境情報HP)

俗に赤まむしとも呼ばれる。体色は随分赤っぽい。


黒味がかったマムシ

黒まむし(黒マムシ)/模様が黒色に変異したマムシ。俗に黒まむしとも呼ばれます。
(画像提供:長谷ダム いきものカレンダー)

模様が黒色に変異したマムシ。俗に黒まむしとも呼ばれます。

マムシ(ヘビ類)は色の変異が多く、中には斑紋のないマムシや、「黒化型」といって全身が黒くなったマムシがいます。
「色」には惑わされないようにご注意を!


マムシによく似たヘビ(無毒)

自然界にはマムシによく似たヘビがいます。無毒ですが、マムシと明確に区別できない限り手出しは禁物です。

アオダイショウの幼蛇(無毒)

アオダイショウの幼蛇
(画像提供:長谷ダム いきものカレンダー)

アオダイショウは民家の近くでよく見られる蛇ですが、幼蛇は、成蛇とは模様や色が異なっていてよくマムシと間違われます。
接近しすぎると、頭を三角にして威嚇してきますが、身体が細長くてスマートなのでマムシとは区別できます。


シマヘビの幼蛇(無毒)

シマヘビの幼蛇
(画像提供:A.C.D.R.野生生物館)

シマヘビも幼蛇と成蛇で模様や色が異なります。シマヘビの幼蛇もまた、よくマムシと間違われます。
幼蛇だから恐怖感はあまりありませんが、それでも目の前に突然現れるとドキッとします。


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