世界一強い虫ランキング
【世界で一番強い虫】

強い虫ランキング

クヌギの樹液ではスズメバチとカブトムシのバトルが日夜繰り返されます。<
（画像提供：舞岡公園を歩く）

自然界で生き抜いていくためには、過当な生存競争に打ち勝っていかなければなりません。「強いこと」は非常に有利です。

肉食系の虫であれば、自分が強ければ相手を殺して餌にありつくことができます。相手は肉食系であろうが、非肉食系であろうが関係ありません。力が強い虫が弱い虫を捕食できるのです。

肉食系が圧倒的に有利なようですが、自然界は必ずしもそうでない場合もあります。たとえば、クヌギの樹液に集まるオオスズメバチとカブトムシとの関係です。ここではカブトムシが餌場を支配していて、オオスズメバチといえどもカブトムシには場所を明け渡さざるを得ません。カブトムシの方が強いのです。

強い虫たちの力関係を見てみましょう。

世界一強い虫ランキング

■第１位：グンタイアリ（軍隊蟻）

（画像提供：ありんこ日記）

中南米の熱帯雨林には150種ほどのグンタイアリがいますが、中でも、最も強いのはバーチェルグンタイアリです。彼らは定住するための巣をもたず、数十万匹もの巨大な集団で移動生活をし、途中で出くわした昆虫や小型小動物を食べつくしてしまいます。
グンタイアリが通り過ぎたあとに、動くものは何も残されません。「陸のピラニア」として恐れられているアリです。大きくて鋭いアゴが特徴です。（画像はバーチェルグンタイアリ）

■第２位：ペルーオオムカデ（ナンベイオオムカデ）

（画像提供：Tropical-GEM）

ブラジルやペルーなど南米の熱帯雨林帯に生息するオオムカデ。肉食有毒種。正式名称はペルビアンジャイアントオオムカデといいます。
世界最大のムカデで、体長は通常20～30cm、最大の個体は40cmを越える巨大ムカデです。
オオムカデ類は人に対して能動的に攻撃をかけるものがあり、噛まれるとかなり痛みます。人命に係る被害はほとんどありませんが、首などの急所を咬まれた場合には、稀に死亡することもあります。

■第３位：カブトムシ（ヘラクレスオオカブト）

（画像提供：萩博ブログ）

森の勇、樹林の勇は何といってもカブトムシでしょう。樹液が出るクヌギなどの幹にはカブトムシやクワガタ、カナブン、オオスズメバチなどが集まってきます。
ここで圧倒的な強さを発揮するのがカブトムシです。餌場を邪魔する虫たちは大きな角ですくい上げて投げ飛ばしてしまいます。オオスズメバチといえども、鎧の様な厚い甲殻には太刀打ちできません。
ヘラクレスオオカブトは、カブトムシの中でも角が長く、体格も大きくて最強とされています。

■第４位：オオスズメバチ

（画像提供：スズメバチハンター）

蜂の仲間では日本最大であり、同時に世界最大でもあるオオスズメバチ。針に強烈な神経毒をもち、気性が荒く、非常に攻撃的です。
彼らの攻撃方法は、相手を毒針で刺すほか、強力な大顎で捕食対象に咬みつき、その肉体をえぐりとります。
オオスズメバチは、コガネムシなどの甲虫類や他種の昆虫、カミキリムシの幼虫、大型のイモムシなど、じつに多様な生物を餌として捕食します。時には、ミツバチや近縁のキイロスズメバチの巣を襲撃することもあります。

■第５位：オオカマキリ

（画像提供：wikipedia）

オオカマキリもまた、スズメバチと並んで非常に強い昆虫のひとつです。オオカマキリの武器は長くて強力な前脚＝鎌です。この鎌を使って、チョウやセミ、キリギリス、バッタなどを捕食します。
ときにはアマガエルやトカゲまでも捕食し、稀にスズメなどの小型鳥類や、ネズミなどの小型哺乳類を仕留めた記録があります。自然下では時折、オオスズメバチも狩ることがありますが、逆に反撃されて捕食されることもあります。厳しい自然界の現実です。

■第６位：クマムシ

（画像提供：flickr）

強い虫というか、強かな（したたかな）しつこい虫というか。極寒・灼熱・乾燥・高圧・真空など、どんな環境でも強かに生きていける生命力の強い虫です。
クマムシは、緩歩動物の仲間で、体長は大きくても1ミリメートル程度。小さな生き物ですが、口もある足もある、立派な動物です。地球上のあらゆる環境に生息しています。
クマムシは水がなくても120年は生き、150度の高温やマイナス200度の低温、真空、高圧、乾燥などの、極限の環境状態にも対応できるといわれています。この地球上で最もタフな生き物です。