セアカゴケグモの生態
セアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛)は、オーストラリア原産のヒメグモ科に分類される有毒の小型のクモです。道路の側溝や蓋の裏側、建物の隙間、公園のベンチの下、植え込みの根本付近などに生息しています。
セアカゴケグモの体長はメスが10〜15mm程度。小さな蜘蛛ですが、胸腹部の背面(背中)に「赤のひし形が2つ縦に並んだようなマーク」があるのが特徴です。腹面(お腹)には「赤の砂時計状のマーク」があります。
一方、オスは体長3〜5mm程度とメスよりずっと小型で、体も細く、褐色がかった地色に淡い斑紋がありますが、メスのような目立つ赤斑は持っていません。
セアカゴケグモは強い毒を持っていますが、攻撃性のないおとなしいクモです。素手でさわらない限り咬まれることは有りません。
ちなみに毒をもっているのはメスのほうで、オスには毒はありません
■セアカゴケグモのメス
背中の赤い模様が特徴です。ひし形が2つ縦に並んだように見えます。
赤斑の形は固体によって幾分違いが見られます。時に地色の黒色も濃い色・淡い色などのバリエーションがあります。
ただし、どんなときでも、「黒っぽい体に赤い模様」が入ったクモは触らないようにしましょう!
毒グモ、セアカゴケグモです。
■セアカゴケグモのメスとオス
メスに比べてオスは小さくて見えないほどです。オスには赤い斑点はありません。
※オスには毒がないので、覚えていなくても危険はありません。赤い斑点の「メス」だけが要注意ですね!
■セアカゴケグモのメス
こちらはメスのお腹の模様です。赤い砂時計のような形をしています。
セアカゴケグモの毒性
セアカゴケグモの毒は、神経毒の「α−ラトロトキシン」です。獲物を咬んだときに獲物の体内に注入されます。この毒をもっているのはメスのみで、オスは人体に影響する毒をもっていません。
セアカゴケグモに咬まれると激しい痛みととももに、局所の腫れ、めまい、嘔吐などの局所症状のほか、時には血圧の上昇、呼吸困難などの全身症状が現れることもあります。オーストラリアでは死亡例がありますが、日本では幸いにもまだ死亡事故は報告されていません。
■万一セアカゴケグモに咬まれ場合は・・・
咬まれた患部の余分の毒を温水や石けん水で洗いおとして、できるだけ早く病院に行って治療を受けます。
今では有効な抗毒素血清が準備されていますので、病院にさえ早くいければ、それほど心配することはないでしょう。通常は、数日から数ヶ月で回復する例が多く、咬まれても重症になることはほとんど無いようです。
アウトドア趣味を楽しむときは、公園などの遊具やベンチ、植え込みの周囲などには充分注意しましょう。また、家庭用園芸のプランターや植木鉢の下などにも生息していますので、手で持ち上げる場合には、うっかりセアカゴケグモを掴んだりしないように注意してください。
セアカゴケグモの分布
日本で始めてセアカゴケグモが発見されたのは、1995年11月、大阪府高石市でした。その後兵庫県神戸市西区などの港湾都市でも相次いで発見されました。船舶などによる輸入品に紛れ込んで入国したものと思われます。今では、分布エリアを内陸部にまで広げ、群馬県から沖縄県にいたる広い範囲の府県で確認されています。
◇分布エリア
本州(群馬県、愛知県、岐阜県、三重県、京都府、大阪府、滋賀県、奈良県、和歌山県、兵庫県、岡山県、山口県)
四国(香川県、徳島県)
九州(福岡県、佐賀県)
沖縄県
分布エリアは今後とも拡散していくものと思われます。「黒っぽい体に赤い模様」が入ったクモにはくれぐれもご注意ください。
■ちなみに、セアカゴケグモの名前に付いた「ゴケ(後家)」とは、旦那さんを先に亡くした奥さんのこと。未亡人とも言います。
ゴケグモ類はオスの体がメスに比べて非常に小さく、交尾後にオスがメスに共食いされることに由来したのだそうです。英名 でも"widow spider" といいます。widowとは未亡人、後家さんのことですね。
結婚して早々に旦那が死ぬので、奥さんは「後家」になります。
でも同情は無用!メスがオスを殺して食ってしまうのですから恐ろしい生き物なんです(笑)。それに毒も持っているし・・・(汗)
アウトドア趣味を楽しむ皆さん! セアカゴケグモのメスには充分注意しましょうね!
死ぬほど危険な生き物情報(サイト内 関連情報)
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