磯遊びの極意 潮溜まりの貝
(イボニシ・マツバガイ・ヒザラガイほか)
磯遊び 食べられる貝~潮が引いたあとの岩の窪みにいる貝はどれも食べられます。獲った貝は家に持ち帰って食べちゃいましょう。おいしいですよ。
磯の潮だまりや岩の窪みにはたくさんの種類の貝がいます。
(画像提供:SIZEN GaTe)
三浦半島には美しい岩場が続く海岸が随所にあります。
こういった海岸で、満潮のときには海中に隠れ、干潮になると海面から上に姿を表す部分を「潮間帯」といいます。
この潮間帯にはたくさんの種類の貝が生息しています。
イシダタミガイ、イボニシ、マツバガイ、ヒザラガイなどなど。これらの貝は全部食べることができます。
潮間帯の貝は漁師さんたちは一般に獲りませんので、少量なら家に持ち帰っても問題ないでしょう。
塩茹でにするとビールのつまみになります。ほんのりと磯の香りがする珍味です。
ただ、潮溜まりで遊んだり貝類を観察するだけが目的なら、獲った貝は最後には元の位置にすべて返してやりましょう。
獲った貝の調理法
潮間帯で獲った貝はとても小さくて見栄えはしません。でも味はとてもいいです。アワビやサザエにも負けないような良い味をしています。
塩茹でして食べるのがポピュラーですが、そのほかにも味噌汁の具にしたり、貝の身を取り出したあと煮付けたりと、いろいろに調理されます。
好みはいろいろでしょうが、私は塩茹でが一番おいしいと思います。素朴で、野趣があって、磯の香りがします。皆さんもぜひ試してみてください。
■三浦半島「荒崎」の磯で獲った貝です
潮間帯の貝ですのでとても小さいのですが、これでも「立派な貝」です。
一回で食べきれる量だけを家に持ち帰ります。
家に持ち帰った貝は、水道水でよく洗って汚れや砂粒等を取り除いたあと塩茹でにします。
塩茹でするときは、1~2%程度の食塩水で茹でるとおいしくいただけます。海水の塩分濃度が約3%ですので、海水よりも幾分薄めの塩味を心掛けて茹でれば失敗はしないでしょう。
貝は沸騰水の中に直接投入してはいけません。身が殻の中に深く入って、取り出しにくくなります。鍋の中の冷水で少し遊ばせておいて、貝が動き出してからゆっくり煮始めるのがいいでしょう。
沸騰して約10分でおいしい貝の「塩茹で」が出来上がります。
■塩茹でした貝です
茹でた貝はザルにあけて水気を切ります。
お皿に盛り付ければちょっとした「磯料理」の完成です。
待ち針か爪楊枝を貝のふたの隙間に突き刺して、身を巻き込むようにグルグル回して貝殻から引き出して食べます。
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