ルアーで釣るブラックバス
バスフィッシング
ルアーでブラックバスを釣るバスフィッシングが人気です。毎年全国で大きな釣り大会も多数開催されています。バスフィッシングの魅力について紹介します。
ボートを浮かべてルアーで大物ブラックバスを狙う。
(画像提供:花見川流域を歩く)
ルアーで釣るバスフィッシングが人気です。
ルアーそのものがスポーツ性・ゲーム性があって面白い上に、ヒットしたバスの強力な引きがアングラー(釣り人)の闘争心をかきたてます。
バスフィッシングを一度経験すると、その激しいファイトにすっかり魅了されてしまいます。バスフィッシングは誰でも楽しめるエキサイティングな釣りです。
バス釣りを楽しむアングラーを「バサー(basser)」と呼びますが、魚の名前(bass)に「-er」を付けて釣り人を呼ぶのは、日本ではバス釣りくらいなものでしょう。それだけ人気が高いということでもあります。
ところが最近、バス釣り環境に世間の厳しい目が向けられるようになりました。
第一の原因はブラックバスが増えすぎたことにあるのですが、それを助長する密放流など釣り人のマナーの問題もあります。
リリースを禁止する湖・河川も多くなってきました。ルールを守って真摯に対応することが大事です。
ブラックバス釣り
ブラックバスとは
北米大陸原産の肉食魚で、スズキ目スズキ亜目サンフィッシュ科に属する淡水魚です。わが国には次の3種1亜種が確認されています。通常はこれらを総称して「ブラックバス」と呼んでいます。
オオクチバス
コクチバス
- ノーザン・ラージマウス・バス
(和名:オオクチバス)
- 日本に最初に移入されたバスで、1925年に神奈川県芦ノ湖に70匹が放流されました。それが今では全国の湖沼に広がり、最大の個体数を誇る一大勢力になりました。狭義には、ブラックバスといえばこのオオクチバスのことを指します。
- スモールマウス・バス
(和名:コクチバス)
- オオクチバスと比較して口が小さいのが特徴。日本にいつ移入されたかは不明ですか、1991年に野尻湖で最初に生息が確認されました。オオクチバスよりも低水温を好み、しかも流れがある河川でも生息できることから、新たな水産魚種への影響が懸念されています。
- フロリダ・ラージマウス・バス
(通称:フロリダバス)
- ノーザン・ラージマウス・バスの亜種で、成長が早く、より巨大化する特徴があります。80年代後半に関西の一部の水域(奈良県の池原貯水池)に放流されました。近年は琵琶湖等でも生育が確認されています。
- ノーザン・スポッテッド・バス
(通称:スポッテッドバス)
- 第三のバスともいわれる通称スポッテッドバスです。ラージマウス・バスとスモールマウス・バスとの両方の特徴を備えており、両者の交配種だろうと言われています。こちらも密かに放流が行われてきたようです。
ブラックバスの習性
ブラックバスは、普段は水中の岩や流木、水草などの物陰に隠れていて、通りかかった小魚などに飛びかかって捕食します。
性格はいたってどう猛で、小魚やエビ、水生昆虫、カエルなど動いているものは何でも食べるという大食漢です。
だからルアーで誘うと、活性がいいときには面白いように釣れます。
ブラックバスはほぼ一年中釣れますが、釣りに一番に適した時期は春と秋です。
春は5~7月の産卵期に向けて大食いする時期です。エサを求めて浅場に移動してきます。浅場は水温も比較的高く、小魚も多く集まっているからです。
だからこの時期は浅場のストラクチャー(倒木・岩・杭・水草などの身を隠す場所)回りを重点的に攻めます。
秋も同様です。夏場の炎天下で深場に移動していたブラックバスが、適温に戻った浅場にエサを求めて移動してきます。冬を前にして貪欲にエサをあさります。バス釣りには最適の時期といえるでしょう。
ルアーはハードルアー、ソフトルアーどちらでもOK。ラバージジグにもよくヒットします。
人気のバス釣りスポット
ブラックバスは湖、沼、野池(農業用のため池)などに生息しています。日本全国に分布していますので、自宅の近場で自分に合った釣りスポットを探してみるといいでしょう。
少しにぎやかなところでもよければ、釣り雑誌やスポーツ新聞などで人気スポットがたくさん紹介されています。初心者には河口湖や琵琶湖などがいいかもしれません。
■河口湖
ブラックバスが魚種認定されていて、養殖・放流もされています。トイレや駐車場も完備しており、釣りを楽しむには申し分のない環境です。陸(おか)から攻めるもよし、ボートを借りて湖から攻めるもよし。よく釣れるポイントが雑誌や本、新聞、テレビなどで数多く紹介されていますので、情報を集めるのも容易です。
日本でブラックバスに漁業権が設定され、合法的に放流されている自然湖は、河口湖と山中湖、西湖、芦ノ湖の4湖だけです。
■琵琶湖
大型のブラックバスが釣れることで評判です。琵琶湖は日本最大の湖ですから、バスも器に合わせて大きく育つことができるのでしょう。湖畔の足場がよいため、陸っぱり(おかっぱり:陸から釣ること)にも適しています。
琵琶湖はいわゆるブラックバス問題の発祥の地です。キャッチ・アンド・リリースが日本で最初に禁止された湖でもあります。バサーなら一度は琵琶湖を訪れて、バスの本場?で、バス問題を考えてみるのもいいかもしれません。バスフィッシングはもちろんOK。大物を釣ればそれだけで、バスの繁殖抑制と環境修復に協力していることにもなります。
ブラックバス問題/ブラックバスの料理法
ブラックバスは大食漢で、性格も荒く、エサとなる小魚を大量に食べてしまいます。そのため、移入先の湖や河川で深刻な「ブラックバス問題」が続出しています。
ブラックバス問題について、詳しくは下記ページをご参照ください。
⇒バスフィッシングの課題|ブラックバスの環境問題
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