世界の危険生物ランキング(動物編)
世界一危険な生物

強い動物と危険な動物とは違います。ここでは、「強さ」ではなく「危険」に焦点を当てて、人間にとって危険な動物をランキングしました。

猛毒のインドコブラ/世界の危険生物ランキング
猛毒のインドコブラだが、ランキング入りはできるのか?
(画像提供:Varbak)

世界には、アフリカゾウやライオンなどに代表される強くて危険な動物がいっぱいいます。一方で、クラゲ毒ヘビなど、力はそんなに強くなくても、危険な生物もいっぱいいます。

ここでは、「強さ」ではなく「危険」に焦点を当てて、人間にとって危険な動物をランキングしました。

名付けて世界の危険生物ランキング トップ10です。

※強さを比較する「世界の最強生物ランキング」は下記を参照してください。こちらは闘争能力を基準とした「強さ」の比較です。
 ⇒世界の最強生物ランキング(動物編)

危険動物ランキング

危険動物 1位~5位

第1位:ホオジロザメ

ホオジロザメ/世界の危険生物ランキング
(画像提供:時事ドットコム)

サメは、獰猛で危険な生き物として悪名高い。なかでもホオジロザメは、プレデター(捕食者)として格別に進化した危険なサメです。
ホオジロザメはわずかな血液の匂いも敏感に感知し、広い海洋から獲物を探し出します。鋭い歯は7cmもある完璧な三角形で、表面にはノコギリ状のギザギザが付いて肉を引きちぎります。
ハリウッド映画「ジョーズ」のモデルにもなった人食いザメで、日本近海を含む世界中の海に生息しています。海水浴やダイビングには十分な注意が必要です。


第2位:ブラックマンバ

ブラックマンバ/世界の危険生物ランキング
(画像提供:世界タイムズ)

アフリカのサバンナに棲み、強力な神経毒を持つコブラ科の毒蛇です。ブラックマンバは行動が俊敏で、神経質で、危険を感じると非常に攻撃的になります。世界で最も多くの人間の命を奪った毒蛇だともいわれています。
体長は普通の個体で2.5m、最大では4.5mに達します。とにかく長い。それだけで恐怖ですが、さらに名前の由来となった「黒い口腔」がなんとも不気味です。
ブラックマンバは1回に注入する毒量も多く、咬まれたらまず助かりません。咬まれると数秒で筋肉が麻痺し、20分から1時間で心肺停止して死に至ります


第3位:スズメバチ

スズメバチは性質が凶暴で、毒性も強く、きわめて危険な生きものです。特に9月中旬から10月中旬頃にかけては、新女王バチが羽化する時期を迎えて、巣を守るために攻撃的になります。この時期にうっかり巣に近づくと、スズメバチの総攻撃を受けて大変な目に遭います。
日本でスズメバチに刺されて死亡する人は毎年平均で30人強。毒ヘビやクマによる死亡被害よりもはるかに多い数です。スズメバチには十分注意してください。
※詳しくは ⇒ スズメバチの生態と危険性

第4位:オーストラリアウンバチクラゲ

オーストラリアウンバチクラゲ/世界の危険生物ランキング
(画像提供:Wikipedia)

インド洋南部からオーストラリア西方近海に生息している猛毒のクラゲ。地球上で一番毒性が強いクラゲとして知られ、現地では「殺人クラゲ」と呼ばれて恐れられています。 名前のウンバチとは「海の蜂」のこと。スズメバチのように刺す、恐ろしいクラゲという意味です。別名をオーストラリアハブクラゲ(ゴウシュウアンドンクラゲ)ともいいます。
体長40~50cmほどの傘の下に最多60本ほどの腕を持ち、腕の長さは最長4.5mにも達します。刺胞針からの毒は激烈で、人間でも刺されてから、わずか数分足らずで死亡した例があるほどです。
 ⇒世界の猛毒生物ランキング(最強トップ10)


第5位:アフリカニシキヘビ

アフリカのサハラ以南に分布するアフリカニシキヘビは、大蛇の中でも最も攻撃的で獰猛な、危険なヘビです。熱帯雨林やサバンナに棲み、川や湖、湿地近くにいることが多い。全長は6mにもなり、非公式ながら9mを超える個体も目撃されています。
彼らの武器は強力な「締め付け力」。自分の体よりも数倍も大きな獲物を襲って、ぐるぐる巻きにして締め殺します。2000年6月にはケニアで36歳の男性が飲み込まれる事故も起こっています。彼らにとっては人間も獲物の一つでしかありません。

危険動物 6位~10位

第6位:カバ

カバ/世界の危険生物ランキング
(画像提供:PHOTOHITO)

カバは愛嬌があってのんびりした印象があります。絵本の中でも優しいキャラクターとして描かれています。だが、野生のカバは優しい印象とは正反対。気性が荒く、動物界きっての危険な生き物だと言わます。
縄張りに侵入したものは、獰猛なワニであれ、人間であれ構わず攻撃します。メスをめぐるオス同士の闘いでは、まれに相手を殺すこともあるそうです。

夜は陸に上がって草を食べますが、ここでも暴れん坊ぶりをいかんなく発揮します。


人間が襲われて死亡する事故は、ワニやライオンなどと比べてはるかに多く、猛獣界ワーストワンの記録保持者です。

第7位:アンボイナガイ

アンボイナガイは、イモガイの一種で、人をも殺す猛毒をもつことで知られています。食用にしようと貝獲りをしたダイバーが、アンボイナガイに刺されて死亡する事故も起きました。これまでに日本でも、少なくとも30人以上のダイバーがアンボイナ刺傷によって死亡しています。
アンボイナガイは深い海ではなく、私達が普通に遊ぶ浅い海にたくさんいます。アウトドアレジャーで大きな貝を見つけると嬉しくて、ついつい獲りたくなりますが、この貝だけは獲ってはいけません。
 詳しくは ⇒ 海の危険生物 アンボイナガイ

第8位:カツオノエボシ

カツオノエボシは世界中の暖かい海洋に生息し、時には1000個以上の大群になって海面に浮かんでいることがあります。気胞体から海中に伸びる触手は平均10m程度、長いもので約50mにも達するというから驚きです。
触手には強い毒を持った刺胞があります。人が刺されると患部に激痛が走り、稀ではあるがショックで死に至ることがあります。 海風に乗って海岸近くに吹き寄せられたり、砂浜に打ち上げられていることもよくあります。海遊びには十分な注意が必要です。
※詳しくは ⇒ カツオノエボシ(日本沿岸の猛毒クラゲ情報)

第9位:コモドオオトカゲ

コモドオオトカゲ/世界の危険生物ランキング 
(画像提供:Wikipedia)

インドネシアに生息するコモドオオトカゲは、現在地球に生きているトカゲで最大の大きさを誇る。体長3mを超える獰猛な捕食者で、500kgにもなるスイギュウや、果ては人間さえも襲撃します。
恐竜を思わせる頑丈な体。強力な顎と鋭い歯、鋭いかぎ爪が彼らの武器です。最近の研究から、コモドオオトカゲは口内に強い毒をもっていることが明らかになりました。
鋭い歯で獲物の体に傷をつけ、その傷口に毒を流し込む・・・ コモドオオトカゲは、鋭い歯と猛毒の併せ技で、確実に獲物をしとめるのです。


第10位:カ(蚊)

カ(蚊)/世界の危険生物ランキング
(画像提供:Wikipedia)

第十位にカ(蚊)を採りあげました。蚊はさまざまな病気を媒介する吸血鬼です。マラリアや黄熱、デング熱、日本脳炎など、蚊が媒介者となる感染症は多い。
アフリカや東南アジアなどでは、毎年200万人を超える人間が、蚊の媒介する病原菌に感染して尊い命を落としています。
これほど多くの人間を殺す生物は他にはいません。
もしかしたら蚊こそが、私たち人類にとって最も危険な生物なのかもしれません。
ザ・ベクター(媒介者)。世界第一級の殺人者です。


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