キャンプとスポーツ
プロ野球は軍事用語の宝庫
キャンプとスポーツ~私たちが普段楽しんでいるキャンプ。このキャンプがじつは軍事用語だということはあまり認識されていません。プロ野球を例にして、キャンプの軍事用語としての側面を観てみましょう。
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キャンプとスポーツ~私たちが普段楽しんでいるキャンプ。このキャンプがじつは軍事用語だということはあまり認識されていません。プロ野球を例にして、キャンプの軍事用語としての側面を観てみましょう。
プロ野球のキャンプもスカウトも、もともとは軍事用語です。
(画像提供:ゴレの部屋)
CAMP(キャンプ)が軍事用語であることは別ページで説明しました。
⇒キャンプの歴史 | 大学キャンパスもキャンプが語源?
ラテン語の「CAMP」は「平らな」を表す言葉です。
その昔、平らなところに砦のようなものを築き、そこに兵隊を置いて訓練を行なったことから、「共に生活しながら、兵隊の訓練をするところ」をCAMPと呼ぶようになりました。
今でも軍事基地は、キャンプと呼ばれています。例えば米軍基地のキャンプシュワブ(沖縄県)やキャンプ座間(神奈川県)などです。
ところで、『プロ野球』の世界にもキャンプがあります。ちょっと、スポーツとキャンプの関係について観てみましょう。
スポーツ分野と軍事用語とは密接な関連があります。
プロ野球でもシーズン前にはキャンプをします。このキャンプこそがまさに軍事訓練に相当しているんです。
4月から始まる公式戦に向けて、2月1日から各チームいっせいに春季キャンプを開始します。
全員が集まって一生懸命練習をして、勝つための戦略・戦術のもとに連係プレーや個人プレーに磨きをかける・・・。
まさに軍事訓練そのものです。
スポーツの世界、とりわけで団体スポーツでは、アメリカンフットボールをはじめとして勝つための戦略・戦術が非常に重要視されます。
平和なスポーツと言えども本質は戦いですから、結果は勝つか負けるかです。だからキャンプをして、戦い方をシミュレーションしながら日々訓練しているんです。
キャンプが軍事用語であることが分かれば、「なるほどねえ・・だからプロ野球でも春季キャンプなのか!」と納得がいきます。
プロ野球をはじめとして、プロスポーツ界で活躍する職業人「スカウト」。
新人を発掘して入団交渉にあたるのが主な任務ですが、このスカウト(SCOUT)も実は軍事用語です。偵察兵や斥侯(せっこう)などの意味があります。
斥侯とはスパイのことですね。
敵状や地形等の状況を偵察・捜索させるために、部隊から派遣する少数の兵士のことをいいます。
そういえばプロ野球でも、球団から1~数人派遣されて、高校野球や大学野球、社会人野球などの情報を集めまくって、めぼしい選手をピックアップします。偵察しているんですね。まさにスカウト活動です。
で、このスカウト活動をする人を、業界ではずばり「スカウト」と呼んでいるんです。プロ野球は軍事用語の宝庫ですね?
ちなみに、ボーイスカウトやガールスカウトの「スカウト」も、同じ語源です。
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