潮汐ってなに?(干潮と満潮)
潮汐(ちょうせき)とは、月の引力などの作用を受けて、海水面が周期的に昇降する現象をいいます。満潮になったり干潮になったり・・・通常は1日に2回ずつ干潮と満潮が繰返し起こります。
潮汐のことを単に潮(しお)と呼ぶこともあります。潮の満ち引き、潮回り、潮溜まり、潮時・・・などなど。
最後に示した「潮時」は、むかしの船乗り達が使っていた言葉だそうです。動力のなかった頃の船は、満潮を利用して港に入り、干潮を利用して港を出ていました。ちょうどいい「潮時」を見計らって船を手繰っていたのですね。ここから転じて、タイミングがいいときなどに「今が潮時」などと使われるようになりました。日常会話で使う「潮時」は、海の潮汐から来た言葉です。
話しを潮汐に戻しましょう。潮の周期、すなわち、干潮から次の干潮まで(あるいは満潮から次の満潮まで)の時間は、平均で12時間25分ほどです。したがって、干満の時刻は毎日約50分ずつ遅れていきます。
この事実を知っておくと海のアウトドア趣味を実践する上で大変役に立ちます。例えば昨日の干潮時刻が11時だったとすると、きょうは11時50分頃が干潮になります。潮干狩りや磯釣りをする場合の参考になります。
潮汐の原因
月(または太陽)と地球とは、両者の重心を結ぶ直線上の一点を中心として互いに回転運動(公転)をしています。この回転運動で発生する遠心力と、天体が及ぼす引力との相互作用によって潮汐が生じます。
月は地球に引力を及ぼしています。月に面した海面では引力のほうが遠心力よりも大きいいために、海面は月に向かって引き寄せられます。海面が上昇して満潮になります。
一方、月の反対側の海面も満潮を迎えます。こちら側では遠心力が引力に打ち勝って、海面を外側に盛り上げるためです。
したがって、満潮は1日に2回、月に面している表側と裏側の地点で同時に起こります。
これに対して、月と地球を結ぶ軸線に直交する方向では干潮を迎えます。月に面した表側と裏側で海面が引っ張り上げられるために、直交する方向では海面が引き下げられて干潮になります。干潮も90度の位置と270度の位置で同時に起こりますので、満潮と同様に干潮も1日2回生じることになります。
引力と遠心力の作用で潮汐を発生させる力を「潮汐力」といいます。この潮汐力は天体の質量に比例し、天体間の距離の3乗に反比例します。
地球に近い月の潮汐力が太陽のそれよりも大きく、月の潮汐力は太陽の約2.2倍になります。
大潮と小潮
潮汐力は、太陽と月と地球が一直線上に並んだ時が最大となります。月の潮汐力と太陽の潮汐力とが足し合わされるためです。この時期を大潮(おおしお)といいます。大潮は月に2回、満月と新月の時に起こります。
一方、太陽と月が90度に直交する位置にあると、互いの潮汐力が打ち消しあうために、干満の差が小さい小潮(こしお)になります。小潮も月に2回、上弦と下弦の半月の時に起こります。
したがって月を観察すると、今が大潮の時期なのか小潮の時期なのかが簡単にわかります。月は約30日を輪廻として、
新月(月齢1日)→上弦(8日)→満月(15日)→下弦(23日)
を繰り返します。したがって大潮と小潮も約15日ごとに繰り返し訪れることになります。なお、大潮と小潮の中間を中潮(なかしお)といいます。三日月や、十日月などの月齢がこれに相当します。
| 大潮(おおしお) | 潮の干満の差が大きく、普段は水中に没しているところまでよく干上がります。磯遊びや潮干狩りには最高の潮周りです。 |
| 小潮(こしお) | 潮の干満の差が小さい。干潮でも潮はそれほど引かない。潮の動きが少ないために釣りにもあまりいい潮周りではありません。潮干狩りには不向きです。 |

