海の魚の食餌行動
魚は餌をとることだけが仕事のようなものですから、寝るとき以外はほぼ四六時中(いつでも)餌をついばんでいます。だから潮時とは関係なく、いつでも釣れるチャンスはあります。
ただ、水中メガネをつけて磯で泳ぐとよく分かるんですが、干潮から満潮に向かって潮が上げ始めると、小魚たちが元気に泳ぎまわって餌をついばむようになります。
食餌行動が活発になるのです。盛んに泳ぎ回って餌を探しています。
小さく切ったエビやオキアミを投入してみると、われ先に争ってエサを奪い合って食べています。ここに釣り針をつけたエサを投入してやれば入れ食いは間違いありません。
さらに潮が満ちてくると、潮の流れにのって大型魚も岸辺近くまでやってきます。
岩礁地帯のさらし場(波の荒い場所)では、大型のニザダイやタカノハダイ、メジナ(グレ)などが、ビックリするくらい浅いところまできて、盛んにエサを獲っています。
まさに上げ潮は、釣りの絶好のチャンスであることが実感できます。
格言に見る潮時・釣れ時
魚が釣れやすい潮時を「上げ7分に下げ3分」などと表現します。干潮から7割ほど潮が満ちてきたときと、満潮から3割ほど潮が引いたときが釣りのベストタイムというわけです。
要は満潮近くで釣れと言っているんですね。水中メガネで魚の動きを観察した結果とも一致します。満潮付近では大型魚が潮に乗って岸辺に寄ってきます。ポイントが近くなり、足元でも釣れるようになりますので、磯釣りには好都合です。
一方、これとはまったく逆に「上げ3分に下げ7分」という格言もあります。また「上げっぱな(上げ1分)を釣れ」との格言もあります。干潮近くで釣れといっているんですね。どっちが正しいんでしょうか
きっとどちらも正しいのでしょう。
潮時は対象魚や釣り場所で微妙に違います。要は干潮や満潮で潮が止まっていたときから、徐々に潮が動き出す。魚は潮の動きに敏感ですから、潮が動きだすと食餌行動が活発になって釣れだしてくるというわけです。
釣には大潮か中潮が最適
瀬戸内海などの潮の流れが速い海峡部での釣りは別ですが、一般には、海釣りは大きく潮が動く大潮や中潮が適しています。
大潮のときは潮の干満の差が大きく、海水全体がダイナミックに動きます。海釣りには最高の潮回りです。
また、中潮も釣りにはよいとされています。中潮のころは朝夕のマズメ時(日の出、日没の直前)に満潮を迎えますので、「上げ7分」や「下げ3分」の潮時と併せて、魚がよく釣れるとされています。
潮回りとは関係なく、朝マズメと夕マズメは魚がよく釣れる時間帯ですので、潮見表(潮時表)と併せて、日の出・日の入りの時刻はしっかりチェックしておきましょう。

