小さい蛇 種類
日本の小さいヘビ 世界の小さいヘビ

日本本土に生息する小さいヘビは、ヒバカリ、シロマダラ、タカチホヘビの3種類です。世界にはもっと小さい蛇がいます。メクラヘビの仲間です。


ヒバカリの幼蛇/小さい蛇・ヒバカリのさらに小さな赤ちゃんです。
(画像提供:茅葺き職人のブログ)

日本の本土(北海道・本州・四国・九州)には8種類の蛇が生息していますが、そのうち特に小型の小さな蛇は、ヒバカリ、シロマダラ、タカチホヘビの3種類です。これらの蛇はいずれも、体長は成体でも最大60~70cm程度しかなく、日本の蛇の中では小さな蛇の部類です。

世界にはもっと小さな蛇がいます。
たとえば2008年に米国ペンシルバニア大学の研究チームがカリブ海・バルバドス島で発見したヘビは、成体でも体長わずかに10cm。ミミズと間違えそうなほど小さく、100円玉の上でトグロが巻けるほどの小ささです。

メクラヘビの仲間で、世界一小さい蛇だそうです。バルバドスホソメクラヘビと命名されました。(出典:ナショナルジオグラフィック ニュース)

小さい蛇

日本の小さいヘビ 種類

日本本土に生息する8種類の蛇のうち、小型種のヒバカリ、シロマダラ、タカチホヘビの3種類を紹介します。北海道にはヒバカリとタカチホヘビは棲んでいないので、シロマダラのみを見ることがでます。

これらの小型ヘビは、大型種のアオダイショウやシマヘビと比べて知名度が低く、アウトドア派の方々にも実態はあまり知られていません。

ヒバカリ(日計・日量)


(画像提供:flickr)

ナミヘビ科ヒバカリ属のヘビ。無毒。全長40~65cm。小型の蛇で、体色は淡褐色や褐色。首に白~淡黄色のライン(斑紋)が入るのが特徴です。
平地から低山地の森林に生息し、水辺を好む。食性は動物食で、魚類・カエルやその幼生・ミミズなどを食べる。薄明薄暮性だが、雨天時には昼間も活動する。危険を感じると鎌首をもたげ、音を出して威嚇する。名前の由来は“噛まれたらその日ばかり”という意味なのですが、実際は無毒です。

シロマダラ(白斑)


(画像提供:Wikipedia)

ナミヘビ科マダラヘビ属のヘビ。無毒。全長は35~70cm。小型の蛇で、体色は淡褐色で黒い横縞が入る。
幼蛇の体色は白い色をしていますが、成長に伴い淡褐色に変化します。森林の林床付近に住み、主にニホンカナヘビ・ニホントカゲ等の爬虫類を食べています。
シロマダラは夜行性で、個体数も少なく、遭遇することも少ないため「幻のヘビ」とも呼ばれています。アウトドアでこの蛇に出会うことはめったにありません。

タカチホヘビ(高千穂蛇)


(画像提供:SCAPARA)

タカチホヘビ科タカチホヘビ属のヘビ。無毒。全長30~60cm。小型の蛇で、体色は褐色。背中の正中線上に黒い縦縞が入る。鱗には虹色の光沢がある。幼蛇は体色が暗褐色で、縦縞が不鮮明。
森林等に生息していますが、夜行性で、昼間は落ち葉や倒木の下等に潜って休んでいます。雨天時には昼間でも地表に現れ活動することがあります。食性は動物食で、甲虫類の幼虫やミミズ等を食べています。

世界の小さいヘビ

ヘビの世界で最小の種はメクラヘビの仲間です。メクラヘビは地中生活に特化したグループのヘビで、世界中に分布しています。

日本でも、本土にこそいませんが、亜熱帯の島々(八丈島・小笠原諸島・奄美大島・沖縄本島周辺ならびに先島諸島)にはブラーミニメクラヘビ(ミミズヘビ)が生息しています。

ブラーミニメクラヘビ


(画像提供:Wikipedia)

和名は、英語名 Brahminy blind snake をそのまま和訳したものです。地中生活に特化しているため、別名をミミズヘビとも呼ばれます。
最大個体でも全長は16~22cm程度しかなく、超小型の蛇です。 生きたものはミミズに似ていますが、ミミズとは違い体節がなく、鱗に覆われ、舌を出し入れすることから本種であることが分かります。頭部は丸く、頸部は他のヘビ類のようにくびれがありません。

バルバドスホソメクラヘビ


(画像:National Geographic News)

冒頭で紹介した新種のメクラヘビです。体長は約10cmで、世界最小の蛇だそうです。25セント硬貨と比較するとその大きさがよく理解できます。とぐろを巻くには、この硬貨ほどの広さがあれば充分です。
短く細長いメクラヘビは土の中に潜り込み、虫の幼虫を食べて生活しています。
目はありますが非常に小さく、痕跡的で、光のみを感じ取ることができるとされます。毒はありません。

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