キャンプの効能・楽しさ
キャンプには効能がいっぱい! 森林浴、おいしい空気、親子の語らい、友との親交、心身のリラックス・・・だからキャンプは身体にいいんです。
キャンプには効能がいっぱい、楽しさがいっぱい!
(画像提供:フリーウェイズ アウトドア・プランニング)
キャンプには効能がいっぱい、楽しさがいっぱいあります。
日常の忙しい生活を離れて、大自然のなかでゆったりとした時間を過ごせること自体がキャンプの最高の楽しみなんですが、これ以外にもキャンプならではのいろいろな楽しみがあります。
◇親子で会話が弾む。
◇父ちゃんの株がちょっぴり上がる。
◇地元のおいしい地魚が食べられる。
◇下手な料理でもおいしく食べられる。
◇新鮮な空気を胸いっぱい吸い込める。
◇父ちゃんが全部やってくれるので母ちゃんは楽ができる。
◇意外と早起きできたりなんかする。
だからキャンプは心身の健康にいいんですね。「こころ」と「からだ」・・キャンプは両方にいいようです!
自然の中での魅惑のキャンプ
朝の散策
林間や湖畔でキャンプするのなら、断然、朝の散策がいいですね。トレッキングというほど大げさでなく、キャンプ場周辺の湖畔や林間の小道を軽装で30分ほど歩きます。本当に気持ちいいです。
キャンプでは普段よりも早起きしましょう。朝5時か遅くても6時には起きて、眠気覚ましにすぐ出発します。早朝は朝霧が一面に立ち込めて、なんとも言われぬ幻想的な景色の中を歩くこともできます。
いつだったか尾瀬沼を散策したとき、長蔵小屋の横手の湖岸にカメラマンが大勢詰め掛けていてびっくりしたことがあります。
湖面には朝霧が立ち込めていて刻一刻と変化する景色をバチバチ撮っていました。霧の切れ間に一瞬見せる湖面の姿が実にいい被写体になるのだそうです。
撮影用のベストポイントはみんな知っているんですね。私も思わず見事な景色に見とれてしまいました。
森林浴と森林セラピー
森に入ると空気がさわやかで清々しい感じがします。これは植物から発散されるフィトンチッド(fitontsid)の効果だと言われています。
フィトンチッドは樹木などの香気成分に含まれる物質で、殺菌・抗菌・防腐・消臭などの各種作用があります。
例えばヒノキの精油・ヒノキチオールには殺菌作用があリますが、これも一種のフィトンチッドです。
森の中の空気がさわやかなのは、樹間に漂う揮発性のフィトンチッドが、細菌を撃退し、いやな臭いも消臭してくれるからです。
さらにフィトンチッドは、私たち人間の身体作用・精神作用にとてもいい効果をもたらしてくれることが最近の研究でわっかてきました。香りによる清涼効果はもちろんのこと、細胞内の酵素を活性化し、生理機能を促進するなどの優れた効果があります。
森の中でリラックスできるのは、フィトンチッドが副交感神経を刺激して精神を安定させ、ストレスを解消してやすらぎを与えてくれるからです。
林間や湖畔でキャンプする際は、この森林浴の恩恵にどっぷりと使ってリラックスしましょう。
最近では、森林のもつ「癒し効果」を健康増進やリハビリテーションに利用しようとする「森林セラピー(森林療法)」が注目されています。
磯の潮溜まりで遊ぶ
海辺でキャンプしたら近くの磯に行こう。ビーチ(砂浜)も楽しいですが、磯に行くともっともっと楽しいことがありますよ。
潮が引いたあとにできる潮溜まり。ダイドプールは親子連れの絶好のアドベンチャーワールドです。ビニール製の折りたたみバケツと、小魚を捕まえる網を忘れずに!それとドライバーは必需品です。
できれば手袋(軍手)があったほうがいいですね。磯の岩は尖っています。貝を獲ったり浮石を起こしたりするときに手袋をはめておくと安全です。
また、靴は絶対はいておいてくださいね。踵が固定できるサンダルでもいいんですが、足指や皮膚が露出していると尖った岩などで思わぬ怪我をすることがあります。できるだけズック靴や運動靴などで足元を防護して水に入りましょう。
カニはゴロタ石(転石)を起こすといっぱいいます。小エビや小魚も潮溜まりの小さなプールなら容易に捕まえられます。
バケツに塩水を半分ほど入れて、とった獲物を中に放せば、小さな水族館のできあがりです。
子供は何よりも喜びます。
最後はカニや小魚はみんな逃がしてやります。
獲った貝は食べちゃおう
潮溜まりには貝類もいっぱいいます。小さな巻貝たちですが、ほとんどは食料になります。
大量に採取せずに、両手で持てる程度の量を目安に獲ってくれば、味噌汁の具にしてもおいしいし、塩茹でにすれば最高のビールのつまみになります。
一番捕りやすいのはイシダタミガイでしょうか(写真右)。
直径1~2cmほどの丸い小さな巻貝で、貝殻の表面にレンガを敷き詰めたような石畳模様があります。干潮時には潮が引いた岩のくぼみにたくさんいます。
潮が満ちてくると真っ先に活動を始めて、水面の近くで気持ちよさそうに動き回っています。小粒ながら味はピカイチです。
そのほかイボニシ、マツバガイ、アマオブネガイなど、たくさんの種類の貝がいます。イボニシは塩茹でするとほんのチョッピリ苦味がするのが特徴です。私はこの貝が大好きです。
また、岩の割れ目にカメノテを見つけることがあります。このカメノテは貝ではなく、カニやエビの仲間の甲殻類で、味は最高に美味です。
先端の殻の部分よりも、根元の布のような部分に入った身を食べます。群生していますので、その中の大きな固体だけをドライバーで突いて根元を切って採取します。周囲の小さな固体に傷をつけないように注意しましょう。
塩茹でするときは、海水と同程度の3%食塩水でゆでるとおいしくいただけます。
しっかり水洗いして汚れや砂粒等を洗い流した後、鍋に移して冷たい水の段階から煮はじめます。
いきなり熱湯に入れてはいけません。熱湯に入れると貝の身が殻の中に深く潜って取り出しにくくなります。
冷たい水で少し遊ばせておいて、貝が動き出してから煮始めるのがいいでしょう。
沸騰して約15分で煮えますので、ザルにあけます。待ち針か爪楊枝を貝のふたの隙間に突き刺して、身を巻き込むようにして貝殻から引き出して食べます。
日本領土沿岸部には漁業権が設定されていることが多いんですが、磯の潮溜まりで子供と一緒に遊びながら少量の雑貝を採取するのは対象外でしょう。水がきれいな湾外部で、安全な磯場があればチャレンジしてみてください。
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