海の投げ釣り
（砂浜・防波堤・護岸の釣り）
投げ釣りは砂浜や防波堤、護岸が主なフィールドです。投げ釣りは仕掛けを遠投して、沈めて、海底にいる魚を釣ります。
砂浜での投げ釣り。場合によっては置竿で、ゆったりと魚信を待ちます。
（画像提供：函館爆釣会クロちゃん釣行）
投げ釣りは砂浜や防波堤、護岸が主なフィールドです。
荒磯での釣りと違って安全性も高く、場合によっては家族も同伴して、釣りの魅力を存分に楽しむことができます。
投げ釣りは仕掛けを遠投して、沈めて、海底にいる魚を釣ります。
大きな魚は手前の浅場よりも沖合いの深場にいることが多いので、投げ釣りではできるだけ遠くに仕掛けを投げることが大事になります。
ボートが出せれば沖合いから真下に仕掛けを降ろせるんですが、投げ釣りではそうもいきません。大きくキャスティングして、できるだけ遠くに仕掛けを運びます。ここが投げ釣りの醍醐味であり、魅力でもあります。
あとはリールを巻き取りながら魚を誘います。
場合によっては複数の竿を置竿にして魚信を待つこともできます。
海を眺めながら静かに魚の応答を待つ・・至福のひと時が流れていきます。
投げ釣り
投げ釣りの対象魚
投げ釣りではヒラメやカレイ、キスなどを狙うことが多いのですが、海底の砂地の状況、隠れ根やゴロタ石の状況によっていろいろな魚が釣れます。
基本的には海底にいる魚なら何でも釣れますので、五目釣りとしての性格も備えています。
通常、投げ釣りで釣る対象魚は次のようなものです。時々ですがサメやエイなどの大型外道が釣れることがありますので注意して下さい。
| 投げ釣りの対象魚 |
キス、マゴチ、ヒラメ、カレイ、アイナメ、カサゴ、マダｲ、クロダイ、イシモチ、カワハギ、アナゴ、ほか |
キスとカレイの習性（参考）
キスは7月～9月が産卵期です。
5月になって水温が上昇すると産卵に備えて浅場に移動してきます。いわゆる「乗っ込み期」の荒食い時期に入るため、砂浜や堤防の投げ釣りでも近場で良型が釣れるようになります。
また産卵後の9月～11月も体力回復と冬場に備えて荒食いします。
したがって産卵前後の初夏から初秋にかけてがキス釣りのベストシーズンです。
一方、カレイは冬場が産卵期です。
10月頃から浅場に移動し始め、12月頃が産卵前のベストシーズンになります。
年が明けると産卵のために食いが悪くなリますが、再び3月下旬から釣れるようになります。
5月初旬ごろに深場に落ちるまでがカレイの釣りシーズンです。
投げ釣りのエサ
投げ釣りでは通常次のようなエサが使われます。季節によっても、狙う魚によっても、また地域によっても使用するエサは違います。釣具店などでエサを購入するときに、今どんなエサでよく釣れているのかをしっかり聞いて確認することが大事です。
- イワムシ
- 別名：イワイソメ、マムシ、本ムシ、エムシ
投げ釣りの万能餌。投げ釣りで釣れる魚はほとんどこの餌で釣れます。釣針から２cmほど垂れるくらいに切って使います。
- アオイソメ
- 別名：青ムシ、青ゴカイ、朝鮮ゴカイ
投げ釣りの万能餌。イワムシの代用として安価なので広く普及。大物狙いには房掛けにして使用します。
- イソゴカイ
- 別名：イシゴカイ、ジャリメ、ゴカイ、赤イソメ
投げ釣りの万能餌。キス釣りでは一般によく使われます。身はやわらかいけど比較的丈夫です。
- チヨリ
- 別名：チロリ、スナメ、スナムシ
東京地方ではスナメと呼びます。こちらもキス釣りによく使われます。切って使います。
- スゴカイイソメ
- 別名：イチヨセ、イッチョヨセ、袋虫、袋イソメ、ミノムシ、スムシ
一町先にいる魚を寄せて釣ることができるという意味で、イチヨセ、イッチョヨセ。夜の投げ釣りの定番エサです。
- スナモグリ
- 別名：ボケ、近縁種にニホンスナモグリ
アナジャコの仲間。カレイやクロダイ（チヌ）などのエサに使用されます。身が柔らかいので、投げ釣り用エサとしては小型のものを使用。
- アサリ
- 味噌汁に使う貝のアサリです。貝殻を砕いて剥き身にしてエサにします。カレイやアイナメ釣りに使われます。
- 身エサ
- サンマ、アジ、サバなどの切り身エサです。対象魚の大きさに合わせて薄くそぎ切りしてチョン掛けして使います。根魚のカサゴやイシモチ、マゴチ、アナゴなどが釣れます。
キャスティングに注意しましょう！
投げ釣りは、ルアーフィッシングと同じで、仕掛けを遠くに飛ばす必要があります。
そのキャスティングこそが投げ釣りの醍醐味・爽快感なのですが、危険も潜んでいます。
混んでいる釣り場でキャスティングするときには、針が他人に刺さったりすることがないように十分に注意しましょう。
休日の砂浜や堤防、防波堤などは、潮周りがいい日には大変に混雑します。家族で来た子供たちがすぐそばで遊んでいます。
投げる前には左右と後ろをよく確認して、無用な事故が起きないよう気を配ってやって下さい。
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